日本公共政策学会

研究大会・フォーラム

2012年度 第16回研究大会

テーマ

政権交代と公共政策

日時および会場  

  • 2012年6月16日(土)~17日(日)
  • 立命館大学朱雀キャンパス 京都市中京区
  • 朱雀キャンパス(京都市中京区)は衣笠キャンパス(京都市北区)とは異なります
  • JR嵯峨野線・京都市営地下鉄東西線の最寄り駅は「二条」駅、阪急京都線の場合は「大宮」駅、市バス・JRバスの場合は「千本三条・朱雀立命館前」(系統番号6・46・55・69・201・206)です。
  • *駐輪・駐車場はございません。公共交通機関にてご来場ください。

    ※非会員の大会参加費 1000円

開催趣旨

6月、京都での研究大会への期待――合計30セッションへの誘い

2012年度研究大会企画委員長 上山信一

 今年度の研究大会は、2012年6月16日(土)、17日(日)に立命館大学朱雀キャンパスで開催されます。全体の共通テーマは「政権交代と公共政策」です。2009年の政権交代がわが国の政治・経済・社会にどのような影響を与えたのか、そこで展開された国と自治体の政策がどういう成果と課題をもたらしたのか考えます。
 政権交代から約2年半。政府の最大の試練は大震災と原発事故への対処でした。また外交では普天間、尖閣、TPPの三大課題に、内政では消費増税や大都市制度の見直し等の難題に直面しました。そのほか政治主導による改革として事業仕分けや次官会議の廃止なども断行されました。
 政権交代後の国政は依然、不安定です。安倍政権以降に始まる「毎年、首相が交代」という現象は解消できず、メディアによる「もうすぐ解散・総選挙か」という憶測報道も絶えません。そんな中、地域政党への関心が高まっています。
 「2009年の政権交代の意義は何だったのか」「今後の政権交代はいかにあるべきか」。素朴かつ本質的なこの2つの問いへの答えをそろそろ準備しなければなりません。きちんとした評価と検証の時期としては、あまりにも尚早です。しかし答えを考える材料はかなり集まっているのではないでしょうか。
 なお政権交代の評価というととかく民主党の統治能力や政策の是非の議論に終始しがちです。しかし政権交代の成否は交代プロセスの良し悪しにもかかっています。すなわち総選挙や代表戦(総裁選)、閣僚の選抜・訓練のプロセス、政党のガバナンスやマニフェストと政策・予算の関係も問い直すべきでしょう。
 大会テーマの「政権交代と公共政策」はこれからの「ポスト政権交代」時代を考えるきっかけとすべく設定しました。
 2日間の中身を紹介します。共通セッションには「大都市制度」「震災復興」「財政と民主主義」の3つを設定しました。またテーマセッションには実行委員会と相談のうえ「公共事業」「政策規範」「地方自治」「住宅政策」の4つを設定しました。一般公募セッションでは報告10件、パネル報告3件、若手報告セッションでは報告が10件あります。
 それでは皆様、初夏の京都にて多数の会員とお会いできるのを心待ちにしております。



2012年度研究大会実行委員長 宮脇 昇

大会案内・レジュメ、予稿集

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*予稿集はダウンロードして印刷しておもちになる他、大会当日CD-Rでも販売いたしますので、ぜひご購入くださいますようお願いいたします。

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プログラム(5月27日版)

第1日 6月16日(土)

9:00 受付開始
9:30

11:30
共通テーマI「震災復興政策―中間総括と今後の課題」
(学会連携・震災対応プロジェクトとの連携企画)
(大講義室)
コーディネータ
宇佐美誠(東京工業大学)
基調講演
御厨貴(放送大学)
パネリスト
御厨貴、松原聡(東洋大学)、中川雅之(日本大学)、長坂俊成(防災科学技術研究所)
11:40

12:00
総会I
(大講義室)
13:00

15:00
共通テーマII「これからの大都市行政のあり方―制度と経営の視点から-」
(大講義室)
コーディネータ
上山信一(慶應義塾大学)
パネリスト
浅田均(大阪府議会議長)、後房雄(名古屋大学)、新川達郎(同志社大学)
15:15

17:30
テーマセッションI「これからの公共事業―地域/自治体発のダム政策の見直し」
(301)
コーディネータ
上山信一(慶應義塾大学)
パネリスト
宮本博司(㈱樽徳商店代表、元国土交通省)、辻光浩(滋賀県庁)、戸田香(神戸大学)
テーマセッションII「ウソと公共政策-なぜウソがまかり通るのか」
(308)
司会
西出崇(立命館大学)
討論者
小幡範雄(立命館大学)、依田博(京都文教大学)
「地球環境政策と規範競合(仮題)」
横田匡紀(東京理科大学)
「選挙監視とウソ―OSCEにおける選挙監視メカニズムの成立とその受容過程」
玉井雅隆(立命館大学)
自由公募セッションI「パネル企画:ガバナンス時代の政策実施」
(303)
司会
岡本哲和(関西大学)
討論者
砂原庸介(大阪市立大学)
パネリスト
新井利民(埼玉県立大学)、荒見玲子(東京大学)、伊藤修一郎(学習院大学)
自由公募セッションII「行政制度」
(307)
司会
大山耕輔(慶應義塾大学)
「立法過程と縦割り行政―平成17年独占禁止法改正をめぐって―」
吉田茂(法政大学)
「情報公開制度はどのように利用されているのか?」
増山幹高(政策研究大学院大学)、竹田香織(政策研究大学院大学)
「再生可能エネルギーの普及と中央地方関係」
上田誠(同志社大学)
自由公募セッションIII「公共政策と情報」
(304)
司会
市川宏雄(明治大学)
「地域経済を活性化させるための有効なIT活用に関する研究」
榎並利博(富士通総研)
「規制監督の強度並びに規制の設定-執行関係の線形回帰モデルによる定量化: 金融庁発足以来の金融行政を事例として」
保井俊之他3名(慶應義塾大学)
「災害ハザード情報に関わる公共政策的課題と情報の有効活用方策」
黒澤之(中央大学)
18:00

18:30
総会II
(大講義室)
19:00

20:30
懇親会
(たわわ=朱雀キャンパス7階)

第2日 6月17日(日)

9:00 受付開始
9:30

11:30
若手報告セッションI「公共政策とそのダイナミズム」
(303)
司会
横須賀徹(常盤大学)
「道路裁判における費用効果の分析の意義」
田畑琢己(法政大学)
「ソーシャルメディアは政治家を雄弁にしたか―Twitterを活用する国会議員の双方向性と伝播力の分析―」
小野塚亮(慶應義塾大学)、西田亮介(立命館大学)
「米国情報庁(United States Information Agency, USIA)の組織生成過程―米国プロパガンダ組織のダイナミズムをいかに説明するか―」
平松純一(拓殖大学)
若手報告セッションII「都市計画・開発計画」
(304)
司会
菅原琢(東京大学)
「都市計画ガバナンスにおける住民参加の態様:都市計画提案にみる市町村マスタープランの実効性」
加納知行(慶應義塾大学)
「蜷川虎三の地域開発―長田野工業団地の事例―」
朱然(京都大学)
「大阪維新の会への支持態度の一考察」
秦正樹(神戸大学)
若手報告セッションIII「中央行政メカニズム」
(301)
司会
松原聡(東洋大学)
「過去20年間の衆参予算委員会における与野党対立構造の分析」
木下健(同志社大学)
「省庁間協力による横断的政策課題への対応」
助川康(オックスフォード大学・防衛省)
「1950-1960年代における日本の安全保障政策―武器輸出管理の事例から―」
稲澤宏行(立命館大学)
若手報告セッションIV「政策と制度」
(307)
司会
飯尾潤(政策研究大学院大学)
「制度化する社会的責任―政策デザインにおける規格の類型とその適用―」
橋本圭多(同志社大学)
「政策学における「問題」の発見とは何か」
早瀬善彦(京都大学)
13:00

15:00
テーマセッションIII「良好な住宅ストックの形成・流通のための公共政策」
(308)
司会
高村学人(立命館大学)
パネリスト
「ストック形成の住宅政策―日本の現状と課題」
塩崎賢明(立命館大学)
「マンション管理の市場評価のために―京都マンション管理評価機構の取組」
安枝英俊(京都大学)
「京町家の保全・流通のための施策の展開」
中島宏典(公益財団法人 京都市景観・まちづくりセンター)
テーマセッションIV「比較の中の地方自治」
(301)
司会
徳久恭子(立命館大学)
討論者
曽我謙悟(神戸大学)
「フランスと日本の地方公務員制度-その運用と比較」
玉井亮子(山梨県立大学)
「地方政府の政治変動と政策継続:日本の官僚機構の施策実施における行動様式についての一考察」
孫京美(立命館大学)
「戦後府県知事部局の組織編成:制度的環境と組織編成の「正当化」に着目して」
稲垣浩(元首都大学東京)
自由公募セッションIV「パネル討論:ガバナンスの創造とpublic/private概念の再構築」
(307)
コーディネータ
西田亮介(立命館大学)
パネリスト
生貝直人(慶應義塾大学)
山口翔(立命館大学)
松原真倫(慶應義塾大学)
吉野裕介(京都大学大学院文学研究科・グローバルCOE研究員)
自由公募セッションV「現代の主権」
(303)
司会
伊藤恭彦(名古屋市立大学)
「長野県内の住民投票」
野口暢子(長野県短期大学)
「日中関係における天皇の役割」
蘇俊斌(台湾中国文化大学)
自由公募セッションVI「水資源問題」
(304)
司会
長峯純一(関西学院大学)
「「株井戸」の再考―現代の地下水管理政策への示唆―」
遠藤崇浩(大阪府立大学)
「質的調査と量的調査の融合を用いた途上国における幼児の水利用実態と水系感染症のリスクの定量的把握」
佐田美香(東京大学)、浜崎宏則(総合地球環境学研究所)、片山浩之(東京大学)
自由公募セッションVII「パネル討論:ガバナンス論の新展開―制度論とネットワーク論の交差」
(多目的室1・2)
司会
山本啓(山梨学院大学)
討論者
今里佳奈子(愛知大学)
「制度論とネットワーク論の交差による新公共ガバナンスの展望」
山本啓(山梨学院大学)
「制度論と政策ネットワーク論」
風間規男(同志社大学)
「民主的ガバナンス・ネットワーク論のマルティ理論アプローチ」
堀雅晴(立命館大学)
15:15

17:30
共通テーマIII「財政問題―民主主義と財政コントロール、福祉国家モデルは持続可能か―」
(大講義室)
コーディネータ
松原聡(東洋大学)
パネリスト
飯尾潤(政策研究大学院大学)
上村敏之(関西学院大学)
上山信一(慶應義塾大学)
松井孝治(参議院議員、民主党副幹事長)







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