日本公共政策学会

研究大会・フォーラム

「公共政策フォーラム2011 in 藤沢」

テーマ

減災まちづくりの政策形成とその実現に向けて

サブテーマ

減災の政策形成への市民参加・災害に強い地域コミュニティの形成・災害に強いインフラ整備・危機対応のガバナンス・減災への官民の役割分担と公民連携・減災へのICT利活用・減災への地域連携(国、県との役割分担も)・減災まちづくりと新しい公共、等々

開催報告

公共政策フォーラム 2011 in 藤沢実行委員長 小澤太郎

 本年度の公共政策フォーラムは、神奈川県藤沢市との共催により、2011年10月29日・30日の2日間にわたり、藤沢市民会館を会場として開催し、延べ500名の参加を得ました(共催:藤沢市)。
 2011年3月11日、東日本大震災が起きました。マグニチュード9.0の大地震とその津波によって、一次的な被害が生じ、さらに原発事故、計画停電、サプライチェーンの崩壊、風評被害といった二次的な被害も発生しました。この事態は、日本のすべての自治体が、地震等の自然災害や、戦争やテロ、またそれらの二次的な被害を受ける可能性があることを、改めて知らしめました。
 自治体は、こういった災害時の対応、減災まちづくりについて、政策形成の段階から、市民などと連携・協働して作業を進めていくことが求められています。「減災まちづくりの政策形成とその実現に向けて」について、20大学の20チーム、約200名の参加を得て学生政策コンペを実施し、選考の結果、下記の4チームが入賞しました。
 また、コンペ終了後の交流会も、学会関係者、学生政策コンペ参加者のほか、市長はじめ藤沢市消防長、藤沢市災害救援ボランティアネットワークの方々など 150 名を超える参加があり、有意義なものとなりました。

▼学生政策コンペ入賞チーム
・藤沢市長賞
北九州市立大学 楢原真二ゼミ
「減災まちづくりの政策形成とその実現に向けて
   ―北九州市門司区白野江地区における減災コミュニティの構築―」
・優秀賞(日本公共政策学会会長賞)
長野県短期大学 野口暢子ゼミ
「3・12 長野県北部地震と栄村の自治」
・優秀賞(藤沢市消防長賞):
関西大学 橋本行史ゼミ
「コミュニティFMによる地域ネットワークの構築
   ―大学生によるサテライトスタジオの運営―」
・優秀賞(藤沢災害救援ボランティアネットワーク賞)
  中央大学 細野助博ゼミ
「藤沢市の減災まちづくり ~ワークショップから始めるコミュニティ間連携~」

 2日目の午前中は、昨日開催された学生コンペにおける優秀チームのプレゼンテーションが行われ、藤沢災害救援ボランティアネットワーク賞を受賞した細野助博ゼミ(中央大学)、藤沢市消防長賞を受賞した橋本行史ゼミ(関西大学)、日本公共政策学会会長賞を受賞した野口暢子ゼミ(長野県短期大学)、藤沢市長賞を受賞した楢原真二ゼミ(北九州市立大学)の順番で発表が進められました。
 また午後に入り、前半は松原真倫氏(慶應義塾大学)によるDP(討論型世論調査)に関する簡潔にして要領を得た説明の後に、減災まちづくりをテーマに藤沢市民 9 名の方の協力を得て模擬DP、及び模擬全体討論が開催されました。あくまでも模擬という事もあり参加者の規模や抽出法等を別にするならば、DPが実際にどの様に行われるのかについて限られた時間の中で大変分かり易く示された、画期的な試みであったと思います。
 午後の後半は、海老根靖典藤沢市長の基調講演を承けて、シンポジウム「ポスト3.11-減災まちづくりを中心に-」が開催されました。司会は松原聡会長、パネリストは海老根市長の他に、森井康夫氏(藤沢災害救援ボランティアネットワーク代表)、曽根泰教教授(慶應義塾大学)、白石真澄教授(関西大学)、西田亮介氏(東洋大学)、学生コンペで最優秀賞(藤沢市長賞)を受賞した楢原ゼミの代表学生の計7名(松原会長を含む)による活発な議論が行われた後に、松原真倫氏により模擬DPで得られたデータに関する分析結果が発表されました。議論の深まりと共に、さまざまな論点に関する市民の考えが変容・成熟していく様がよく捉えられており、市民一人一人が減災まちづくりについて自分の事として真剣に考え、公共的な討論の場に積極的に参加する事で、一種の「公民的徳性の陶冶」が図られる事の傍証とも受け取れる、極めて興味深い内容であったと思います。
 閉会にあたって、大会実行委員会委員長が、本年度のフォーラムが、自治体関係者、市民、研究者から多数の参加を得て盛会となり大変有意義なものであった事、及び藤沢市関係者のご尽力に対して感謝する挨拶をいたしました。
 以上で、「公共政策フォーラム2011 in 藤沢」の開催にあたり、ご協力頂きました関係者の皆様方に深く感謝し、本フォーラムの報告とさせて頂きます。
 なお、2012年度は、兵庫県篠山市を会場として、10月27日(土)、28日(日)に開催される予定ですので、多数のご参加をお願いする次第です。

日時および会場  

  • 2011年10月29日(土)~30日(日)
  • 藤沢市市民会館 神奈川県藤沢市鵠沼東8番1号
    • JR東海道線「藤沢」駅下車、徒歩10分

日程(10月24日更新)

 第1日 10月29日(土)
  10:00~11:55 学生政策コンペ(午前の部2会場、計8チーム)
  ※午前の部に出場するチームの学生は、9:30までに小ホールに集合

小ホール

第1展示集会ホール

10:0010:25

日本大学経済学部経済学科

中川雅之ゼミ

中央大学総合政策学部

細野助博ゼミ

10:3010:55

明治大学情報コミュニケーション学部情報コミュニケーション学科

塚原康博ゼミ

慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部

村上恭一ゼミ

11:0011:25

東洋大学経済学部総合政策学科

松原 聡ゼミ

東海大学政治経済学部政治学科

岡本三彦ゼミ

11:3011:55

慶応義塾大学総合政策学部

曽根泰教ゼミ

早稲田大学社会科学部

早田 宰ゼミ


  12:00~13:00 昼食休憩・理事会
  13:00~16:00 学生政策コンペ(午後の部2会場、計12チーム)
  ※午後の部に出場するチームの学生は、12:30までに小ホールに集合

小ホール

第1展示集会ホール

13:0013:25

日本大学法学部公共政策学科

外山公美教授ゼミ

静岡文化芸術大学文化政策学部芸術文化学科

片山泰輔ゼミ

13:3013:55

関西大学政策創造学部

岡本哲和ゼミ

名古屋学院大学商学部経営情報学科

伊藤昭浩ゼミ

14:0014:25

長野県短期大学多文化コミュニケーション学科国際地域文化専攻

野口暢子ゼミ

関西大学政策創造学部政策学科

橋本行史ゼミ

14:2514:35

休  憩

14:3515:00

関西大学社会安全学部安全マネジメント学科

永田尚三ゼミ

追手門学院大学経済学部

奥井克美ゼミ

15:0515:30

関西大学政策創造学部政策学科

足立幸男ゼミ

常磐大学コミュニティ振興学部地域政策学科

横須賀徹ゼミ

15:3516:00

北九州市立大学法学部政策科学科

楢原真二ゼミ

東北大学経済学部

増田 聡ゼミ


  16:10~17:10 記念講演
    講演者:長峯純一(関西学院大学)「震災復興と被災地東北の課題」
  17:10~17:40 全体講評
  17:40~ 懇親会(藤沢市民会館内)
    公共政策学会会員・政策コンペ参加学生市民・自治体職員などが参加する交流会を開催
    参加費:3,000円(未成年学生は飲酒厳禁)

第2日 10月30日(日)
  10:20~12:00 学生政策コンペ
    最優秀・優秀チームのプレゼンテーション(4チーム)
  13:00~15:00 模擬DP(討論型世論調査)=減災まちづくりについて(仮)
    13:00~13:15 DPの説明
    13:15~14:30 模擬DP
    14:30~15:00 模擬全体討論
  15:15~15:45 基調報告「減災まちづくり~3.11から未来に向けた藤沢市の挑戦~」
    講演者:海老根靖典(藤沢市長)
  15:45~17:15 シンポジウム「ポスト3.11―減災まちづくりを中心に―」
    パネリスト:海老根靖典(藤沢市長)
          曽根 泰教(慶應義塾大学)
          白石 真澄(関西大学)
          西田 亮介(東洋大学)
          藤沢災害救援ボランティアネットワーク
          最優秀チーム代表学生
    コーディネーター:松原 聡(東洋大学)
  17:15~17:30 DPデータ発表

発表にあたって

  • ・発表は報告20分、質疑5分
  • ・プレゼンは2会場にわかれて行います
  • ・上位4チームは、第2日午前に代表プレゼンを行っていただきます
  • ・最優秀賞チームの代表者1名は、第2日午後のシンポジウムにパネリストとして参加していただきます
  • ・優秀賞3チームの各代表者1名は、第2日午後の模擬DPに参加していただきます

FAQ(10月20日追加)

・会場でプレゼンのリハーサルを行うことはできるのでしょうか?
⇒できません

・プレゼンのパワーポイントにおいて、短い動画を使用することはできるのでしょうか?
⇒パワーポイント2010を用意いたします。そこで動作可能なものであれば大丈夫です。

・当日の服装に、決まりはあるでしょうか?
⇒規定は特にありません。ただし、Gパンなどは避け、きちんとした格好が望ましいでしょう。

・論文は1万字程度ということですが、何枚以内におさめなければならないなどの決まりはあるのでしょうか? また、論文の字数には注釈の字数も含まれるのでしょうか?
⇒常識で判断していただいていいと思いますが、一般にプラスマイナス最大で10%以内でしょう。また、注釈は別です。

・当日発表資料(パワーポイントファイル)を提出したあとに、ファイルを変更することはできますか?
⇒できません。参加ゼミでの有利不利が生じてしまうことと、事務局側の対応が混乱するからです。

・発表当日のパソコンの動作環境は?
⇒事務局が用意したパソコンは、パワーポイントファイルの再生のみを保証し、それ以外は非対応です。

・動画ほかのファイル、機器の持ち込みはできますか?
⇒動画その他について、機器の持ち込み等は認めますが、動作等についての保証はできませんし、動作確認の時間も取れないことをご承知ください。

・発表当日に、紙による資料の配布はできますか?
⇒当日、紙による資料の配布は認めます。会場にどれだけの人数が来るかは当日までわかりません。100部をめどにしたらいいかと思います。なお、事務局では、事前、当日の印刷・コピーなどの対応はできません。

同時開催イベント

 災害関連のイベントがあります。
 第1日(市民会館ホールロビー)
  藤沢消防の展示、藤沢観光の展示、
  藤沢災害救援ボランティアネットワーク(FSV)による災害関連の写真の展示
 第2日(市民会館外)
  起震車体験コーナー、消防支援車展示、「藤沢炒麺」の販売、被災地アンテナショップ

学生政策コンペティション応募のよびかけ(6月2日版)

2011年3月11日、東日本大震災が起きた。マグニチュード9.0の大地震とその津波によって、一次的な被害が生じ、さらに原発事故、計画停電、サプライチェーンの崩壊、風評被害といった二次的な被害も発生した。この事態は、日本のすべての自治体が、地震等の自然災害や、戦争やテロ、またそれらの二次的な被害を受ける可能性があることを、改めて知らしめた。
自治体は、こういった災害時の対応、減災まちづくりについて、政策形成の段階から、市民などと連携・協働して作業を進めていくことが求められている。
「減災まちづくりの政策形成とその実現に向けて」について、サブテーマや、藤沢市の取り組み(下記)を参考にしながら、学生諸君の積極的な提言を求めたい。

藤沢市の取り組み

~藤沢市新総合計画と藤沢市地域分権及び地域経営の推進に関する条例~
一般的な総合計画は、行政が行う活動を示し、それを計画的に実施するために定める「行政計画」です。しかし、藤沢市の新総合計画は、市民、地域と行政が連携・協働しながら、暮らしやすさを追求し、行動するための計画となっています。
この計画は、地域市民で構成される「地域経営会議」、地域経営会議委員と一般公募市民委員からなる「地域経営戦略100人委員会」、アンケートと市民討論を組み合わせた「討論型世論調査」の実施など、延べ約3万人の市民の参画により策定されました。
また、新総合計画の策定にあわせて、「藤沢市地域分権及び地域経営の推進に関する条例」を制定し、永続的なまちづくりを進めるために制度面での整備を行い、新総合計画と両輪となって2011年度から始動しています。

応募要領

①応募は、学部生に限り、1ゼミ1チームとします。
②応募の手続き(すべて電子メールにて、学会事務局あてに提出すること)
7月31日 (木)12時メール必着 「申込書」提出
9月30日 (金)12時メール必着 1万字程度(図表含む)の小論文の提出。
10月20日(木)12時メール必着 当日発表資料(パワーポイントファイル)の提出。

申込書のダウンロード
こちら

提出・問い合わせ先 jimukyoku@ppsa.jp
フォーラムについての情報は、適宜、HPで更新しますのでご参照ください。

藤沢フォーラム参加ゼミへ(実施要領)

実施要領を公開しました。
こちら

審査基準


1. 審査対象
小論文及び発表内容

2. 審査基準
以下の8項目について、各5点ずつ配点し40点満点で採点します。

NO.

審査項目

審査対象

主張の明確さ

小論文

論理的整合性

独創性

具体性・実現可能性

プレゼンの分かり易さ

発表内容

表現の適切さ

小論文との整合性

質疑への対応

調整

発表時間の適切さ 


3. 口頭発表時間の減点方法 
上記「審査基準」の中の、「調整:発表時間の適切さ」については、発表時間20分に対して発表時間の長短で減点を行います。(その後、審査委員の質問時間を5分程度予定しています。)

実際の発表時間

減点数

18分未満

-2

18分以上

19分未満

-1

19分以上

20分以内

20分以上

21分以内

-1

21分超

-2


ただし、発表時間が21分を超えた場合は、その時点で発表を打ち切らせて頂きますので、予めご承知おき下さい。

4. 表彰の内訳 
・ 藤沢市長賞
・ 日本公共政策学会会長賞
・ 藤沢市消防長賞
・ 藤沢災害救援ボランティアネットワーク賞

藤沢市内 宿泊ごあんない

【藤沢駅南口】

  • ホテル法華クラブ藤沢 市民会館から徒歩1分
    • 藤沢市鵠沼石上1-6-1/ 0466-27-6101
    • シングル/ツイン(2名) ¥8,505 /¥14,174
  • ザ・ホテル・オブ・ラファエロ湘南迎賓館 市民会館から徒歩3分
    • 藤沢市南藤沢14-1 / 0466-28-2111
    • シングル/ツイン(2名) ¥10,000/ ¥19,500
  • 藤沢ホテル 市民会館から徒歩7分
    • 藤沢市南藤沢12-9 / 0466-28-8000
    • シングル/ツイン(2名) ¥7,900 /¥14,000

【藤沢駅北口】

  • グランドホテル湘南 市民会館から徒歩7分
  • 藤沢市朝日町11 / 0466-22-1311 満室
  • ホテルリソル藤沢 市民会館から徒歩7分
    • 藤沢市藤沢109-5 / 0466-23-9269
    • シングル ¥7,200 -
  • 東横イン藤沢駅北口 市民会館から徒歩10分
    • 藤沢市藤沢515-1 / 0466-53-1045
    • シングル/ツイン(2名) ¥6,480 / ¥8,980
  • ビジネスホテル松涛園
    • 藤沢市藤沢600 0466-23-3231
    • シングル/ツイン(2名) ¥4,900/ ¥8,000

【辻堂駅】

  • 第一イン湘南 辻堂駅南口徒歩2分
    • 藤沢市辻堂1-4-14 / 0466-36-4411
    • シングル/ツイン(2名) ¥6,500 / ¥13,860

【湘南台駅】

  • 湘南台第一ホテル 湘南台駅西口徒歩1分
    • 藤沢市湘南台2-3-10 / 0466-45-7200
    • シングル/ツイン(2名) ¥6,800 /¥12,300
  • 相鉄フレッサイン藤沢湘南台 湘南台駅西口徒歩2分
    • 藤沢市湘南台2-12-6 / 0466-41-0213
    • シングル ¥6,200 -

【公共政策フォーラム2011 in 藤沢実行委員会】

委員長

  • 日本公共政策学会 慶應義塾大学 小澤太郎 

委員

  • 日本公共政策学会 三郷市役所 田中富雄
  • 日本公共政策学会 慶應義塾大学 西田亮介
  • 日本公共政策学会 東洋大学 松原聡
  • 日本公共政策学会 慶應義塾大学 松原真倫
  • 日本公共政策学会 立命館大学  山口翔
  • 藤沢市役所 経営企画部長 長瀬光市
  • 藤沢市役所 経営企画課長 鈴木英夫
  • 藤沢市役所 経営企画課課長補佐 臼井健智         







日本公共政策学会事務局
〒441-8522 
愛知県豊橋市町畑町1-1 
愛知大学 地域政策学部 
野田研究室
E-mail:jimukyoku@ppsa.jp